FAXの画質が悪くなる原因と7つの対策
送信前のPDFが鮮明でも、受信FAXでは薄い文字や細い罫線が消えることがあります。原因は一か所ではなく、撮影から受信印刷までの変換が積み重なるためです。

FAX画質の劣化は、元原稿の薄さ、撮影時の影やピント、PDF化時の縮小、白黒変換、通信時の解像度、受信機の印刷状態が重なって起こります。小さい文字を大きくし、背景を白く、文字を濃く、余白を確保する改善が有効です。
原稿から受信紙までに複数回変換される
FAXは元データをそのままコピーする仕組みではありません。オンラインFAXではPDFをFAX用画像へ変換し、回線条件に合わせて送り、受信機が再び紙や画像へ出力します。途中のどこかで薄い階調や細部が省かれます。
画質を落とす主な原因
| 段階 | 劣化の例 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 元原稿 | 薄い鉛筆、細い罫線、小さい文字 | 原本を白黒コピーしても読みにくい |
| 撮影 | 影、ピンぼけ、台形、反射 | 送信前画像ですでに不均一 |
| PDF化 | 過度な縮小、余白過多 | 100%表示で文字が小さい |
| 白黒変換 | 薄い色が白、濃い背景が黒になる | グレーや色分け部分だけ消える |
| 通信 | 細部の省略、線の乱れ | 送信PDFは鮮明だが受信像が粗い |
| 受信機 | トナーかすれ、用紙汚れ | 他のFAXも同じ方向へかすれる |
文字を読みやすくする7つの対策
- 10〜12pt以上の文字を使う小さい注記は別紙や本文へ移します。
- 文字色を黒に近づける薄いグレーや色だけの区別を避けます。
- 背景を白くする写真背景や模様の上へ文字を置きません。
- 細い線を太くする表罫線やチェック欄をFAXでも残る太さにします。
- A4いっぱいに適切に配置不要な余白で本文を縮小しません。
- 撮影時の影と傾きをなくす補正前の情報量を増やします。
- 重要箇所を拡大確認氏名、数字、印影を送信PDFで確認します。
FAX APIには画質設定やモノクロ変換、黒判定のしきい値を指定できるものがあります。ただし高画質ほど常に読みやすいとは限らず、写真と文字では適切な変換が異なります。
写真・印影・表は文字原稿より難しい
写真
明暗の段階が多いため、FAXでは網点や黒い塊になりやすい素材です。本人確認書類など写真が必須なら、顔と文字の両方を送信前プレビューで確認します。
印影
赤い印影は白黒化で薄くなる場合があります。朱肉を十分付け、文字と重なりすぎない位置へ押します。
表・グラフ
色分けだけに頼らず、線種、記号、ラベルを付けます。細い罫線より、行見出しと数値が読めることを優先します。
送信前PDFと受信画像を並べて切り分ける
- 送信したPDFを100%表示してスクリーンショットを残す
- 受信側では印刷物だけでなく、受信データがあれば同じ箇所を見る
- 消えた文字、潰れた部分、傾き、縦横比を印で示す
- 同じ原稿を大きい文字・高いコントラストで1か所だけ変更して再テストする
一度に解像度、濃度、用紙、回線をすべて変えると原因が分かりません。1回につき1要素だけ変えると改善点を特定できます。
よくある質問
通信速度を遅くすると画質は必ず上がりますか?
必ずではありません。回線安定性が改善する場合はありますが、元原稿や白黒変換で失われた情報は通信速度を変えても戻りません。
カラーPDFを白黒化した方がよいですか?
文字中心なら事前に白黒の見え方を確認できる利点があります。写真や薄い印影が重要なら、単純な二値化で消えないか比較してください。
受信側だけ文字がかすれます
受信機のトナー、感熱紙、印刷濃度も候補です。別のFAX原稿も同様にかすれるか受信側で確認してください。
参考情報
料金や仕様は変更される場合があります。利用前に各公式サイトの最新情報をご確認ください。
本記事は2026年9月3日時点の情報とFAX ONEの仕様をもとに作成しています。送信結果は相手先の受信環境や回線状況によって異なります。